【コラム】 活用が広がるOCR技術の基礎知識
2020年10月21日
テノン・システムコンサルティングは、FAXの紙情報を基幹システムまで自動連携することで、ペーパーワークの解消とテレワークの促進を支援する、OCRクラウドサービスの提供を開始します。
コロナ禍により在宅勤務やカプセルオフィスなどの活用が広がる一方、顧客事情で紙ベースでの取引を廃止できず、やむなくオフィスワークを継続している数多くの企業が存在していると推察されます。
OCRクラウドサービスではメール及びFAXで送られてくる紙情報の自動取込、OCR読み取り、データ変換、基幹システム連携をワンストップで実現することによって、手作業の極小化、業務の効率化・品質向上、コスト削減、及びテレワークの促進に貢献します。
今回のコラムではOCRクラウドサービスに用いられるOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)技術の基礎知識・活用事例をお伝えします。
人間の脳をもってすれば1つ1つの文字を認識し文章として理解することは容易ですが、コンピュータにはその文字列がただの画像としてしか見えていません。
OCRはその画像の中から一文字ずつを区切り、登録してある文字のパターンとマッチングしていくことでその文字を認識し、データに置き換えます。
この技術の応用は、近年私たちの日々の暮らしの中でも散見されるようになりました。
例えば、買い物をしたレシートの写真を撮るだけで金額や費用項目を家計簿に入力してくれるスマホアプリなどが挙げられます。
以前このOCRには、手書きの文字を正確に認識できないという弱点がありました。
登録したパターンと照合することで文字を判別するため、人によって千差万別である手書きの文字は、そのパターンを登録しきれず正確に読み込むことができませんでした。
この弱点を克服したのが、文字のパターンを自律的に学習することのできるAIとの連携です。
AIに手書き文字のパターンを何千何万通りと学習させることで、手書き文字の認識率は格段に向上しました。また従来のように未登録のパターンを人の手でインプットせずとも、使用していく中でAIが自律的に学習していくことにより、継続的な識字率の向上が期待されます。さらに、自然言語処理という自動翻訳にも用いられる技術を応用することで、個別文字の認識で生じたエラーを単語・構文・文脈として正しいか、という観点から補正できるようになりました。
こうしたAIによる弱点克服の結果、OCR活用の幅が広がり、宅配便の伝票に手書きで書いてある情報をOCRで自動認識しシステムに連携することで、1日に100万回以上発生する手入力作業を削減し、月間8,400時間もの労働時間短縮を成し遂げた事例もあります。
AIの活用により、OCR技術は今後更なる発展の可能性があると筆者は考えます。
OCR技術について、理解を深めて頂けましたでしょうか。
弊社のOCRクラウドサービスにおいてもAIと連携した高精度なOCRを活用しております。
FAXを用いた受発注を自動化したいがITの知見を備えたスタッフが充実していない、といったお悩みをお持ちの企業様に適したサービスですので、ご興味のある方は以下ページをご覧下さいませ。
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